雨でも快適、晴れの日はもっと自由に。インナーバルコニーがくれる“もうひとつの空間” #column
洗濯物が雨でびしょ濡れになるたびに、「屋根付きのバルコニーがあれば…」と心の中でつぶやいたことはありませんか?
インナーバルコニーという名の“ちょっとした屋根付きの空間”があるだけで、暮らしのストレスがぐっと減ることがあります。雨の日はもちろん、晴れた日の午後にハンモックで読書、なんていう休日も夢じゃありません。
今回は、暮らしを軽やかにしてくれるインナーバルコニーの魅力を、徹底的にご紹介します。
この記事を読めばわかること
- インナーバルコニーと普通のバルコニーの違い
- インナーバルコニーがもたらす4つのメリット
- 思わぬ落とし穴!デメリットと注意点
- 間取りで後悔しないための工夫アイデア
インナーバルコニーってなに?ざっくり言うと“部屋みたいなバルコニー”です
インナーバルコニーとは、屋根や壁に一部囲われた、ちょっと内気なバルコニー。
完全な屋外でもないし、かといってリビングの一部でもない。ちょうどいい“半屋外空間”として、じわじわ人気を集めています。
比較ポイント | インナーバルコニー | 通常のバルコニー |
屋根の有無 | あり | なし |
雨風対策 | 強い | 弱い |
プライバシー | 守られる | 丸見えのことも |
空間性 | 部屋に近い | 完全な外 |
ようするに、「バルコニーって憧れるけど、使わなくなるんだよなぁ…」という人にこそおすすめしたい空間です。
インナーバルコニーのメリット4選
1. 雨の日でも、洗濯物を干して出かけられる安心感
「天気予報とにらめっこ」が不要になります。屋根があるので、急な雨でも慌てる必要なし。部屋干しのジメジメ問題からも解放されます。
2. 自分だけのセカンドリビングに早変わり
外からの視線を気にせず、コーヒー片手にひと休み。プチ読書スペース、趣味の時間、あるいはお昼寝用のハンモックまで。インナーバルコニーは、想像以上に“使える場所”です。
3. リビングとの連携で、暮らしにゆとりが生まれる
室内とスムーズにつながる設計にすれば、動線もストレスフリー。洗濯物の出し入れがラクになったり、子どもの遊び場にもなったり、使い方は自由自在です。
4. 日差しをやわらげ、暑さをコントロール
インナーバルコニーがあることで、直射日光が室内に入りづらくなり、夏場の熱気を軽減できます。実は“自然な日よけ”としても活躍してくれる優れものです。

でもちょっと待って。インナーバルコニーのデメリットもチェック
1. 採光と通風に弱点あり
囲われているぶん、どうしても室内に光や風が届きにくくなることも。対策としては、窓の配置や吹き抜けの導入など、設計段階で工夫を。
2. じわじわ効いてくるコスト問題
「ちょっと屋根を付けるだけでしょ?」と思いきや、構造的な補強や防水処理などでコストが上がりがち。費用対効果をしっかり見極めることが大切です。
3. 防水とメンテナンスは気を抜けない
「屋根があるから大丈夫」と思いがちですが、あくまで“外扱い”の空間。防水設計が不十分だと、のちのち雨漏りに悩まされることもあるので要注意です。
間取りで“後悔しない”インナーバルコニーの活かし方
● セカンドリビングとして使う
アウトドアチェアと観葉植物を置くだけで、ちょっとした癒やしの空間に。晴れの日限定の特別席、なんて贅沢もアリです。
● 趣味のアトリエにしてみる
DIY、家庭菜園、絵を描く、楽器演奏。室内ではちょっと気を使う趣味も、ここならのびのび楽しめます。
● ペット専用スペースとして
日当たりのいいインナーバルコニーは、猫の特等席。網戸付きなら安全面もバッチリで、ペットもご機嫌です。
まとめ:インナーバルコニーは“あったら楽しい”空間
インナーバルコニーは、暮らしにもうひとつの“居場所”をもたらしてくれる空間です。
洗濯、趣味、リラックス——どれを取っても、「ちょっと屋根があるだけ」でこんなに便利になるんだと実感するはず。
ただし設計にはちょっとした工夫と、適度な下調べが不可欠。
採光、動線、防水処理、そしてなにより「どう使いたいか」のイメージを描いておくこと。
後悔しないための秘訣は、“なんとなく付ける”ではなく、“ちゃんと使う”つもりで設計することです。インナーバルコニーは、家づくりのなかでちょっとした冒険かもしれません。
でも、その一歩が、想像以上に自由な暮らしへの扉を開いてくれるかもしれませんよ。
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