“発電しない家”に太陽光を載せてもムダ。設置して後悔した人が見落としていた7つの落とし穴 #column

この記事を読めばわかること

  • 太陽光パネルをつけても効果が出にくい家の共通点
  • 自分の家が太陽光に向いているかどうかを見極める方法
  • よくある誤解と、事前に確認すべき7つのチェックポイント
  • 太陽光をムダにしないために知っておくべき判断基準

はじめに

「電気代を節約したくて太陽光をつけたのに、思ったほど効果がない…」
実際、こんな声はあとを絶ちません。環境にも家計にもやさしい――そんなイメージで始めた太陽光発電が、かえって“負担”になってしまうケースもあるのです。

原因はシンプル。
太陽光パネルは、すべての家で効果的に働くわけではないという事実を、多くの人が見落としているからです。

この記事では、あなたの家が“太陽光に向かない家”ではないかをチェックするための視点を、わかりやすく紹介します。導入してから後悔しないためにも、ぜひ読み進めてください。

「向き」の違いが毎年数万円の差になる

南向きは“優等生”。北向きは“休みがちの生徒”

たとえば、太陽がまっすぐ差し込む南向きの屋根では、太陽光パネルが1日中しっかり働いてくれます。
一方、北向きの屋根では、朝から夕方まで「なんとなく明るいけど直接は当たらない」という状態。パネルの力は半減します。

ある家庭では、東向きの屋根にパネルを載せたところ、発電量が想定より約25%も低下。売電価格の低下とあわせて、10年経っても元が取れず、“節電したはずが赤字”という結果に。

屋根の方角を甘く見てはいけません。太陽光発電は、家の「向き」がすべてを左右するといっても過言ではありません。

屋根のサイズが“利益の上限”を決める

1枚しか載せられない場所に、何枚載せたいですか?

太陽光発電は、基本的に「どれだけ多くパネルを載せられるか」で勝負が決まります。
同じ設備費をかけるなら、10枚より20枚、20枚より30枚のほうが当然収益性は高くなります。

たとえば、屋根が小さく10枚しか載せられない場合、年間の発電量は約4,000kWh程度。
それに対して20枚載せられる屋根なら、8,000kWh以上も期待できます。設備費が同じでも、得られるリターンは倍以上変わります。

あなたの家の屋根は、どれだけの面積がありますか?
パネルを並べたときに「余裕」があるか。それをチェックするだけでも、回収計画の見通しがぐっと現実的になります。

a house with solar panels

周囲の“静かな障害物”が、光を奪う

隣の家の壁、電柱、アンテナ…それが“日陰の原因”かもしれません

毎日必ず太陽が昇っても、その光を遮るものがあればパネルは反応できません。
発電量に直結する“影”の存在を、ついつい見落としがちです。

たとえば、夕方の1時間だけ隣の家の影がパネルにかかる場合、それだけで年間では約30日分の発電量が失われることもあります。
木や高いフェンス、隣接する建物など、影になるものは時間とともに形を変えて屋根を覆います。

設置前に、「1日を通して、どの時間にどこに影ができるか」を確認するのは必須です。

築年数が進んだ家は、屋根が悲鳴をあげるかも

パネルを支える屋根に、そんなに余裕はないかもしれない

太陽光パネル1枚の重さは約15〜20kg。それが10枚、20枚と並べば、総重量は300kgを超えることも。
築20〜30年経った屋根では、その重みに耐えきれず、歪みや雨漏りの原因になることがあります。

ある家庭では、設置2年後に雨漏りが発生。調査の結果、屋根の構造体が一部たわんでいたことがわかりました。
「屋根が持つかどうか」は、見た目では判断できません。専門業者による耐久性のチェックが必要です。

晴れが少ない地域は、パネルの“働き場所”じゃない

年間の“日照時間”が300時間違えば、回収に5年の差が出ることも

日本でも地域によって、1年に晴れる日数は大きく異なります。
たとえば、愛知県と秋田県では、年間の晴天日数に100日以上の差があることも。

その分だけ発電できる時間も変わります。
カタログの数字は「条件が良ければこのくらい」という理想値です。自分の住むエリアの実際の「日射量マップ」や「過去5年の気象データ」を調べてから、設置の判断をするようにしましょう。

気温が高すぎると、パネルが“サボり始める”

南国ほど有利?と思いきや、高温はむしろ発電効率を下げる

太陽光パネルは、光には強いですが、熱には弱いという性質があります。
表面温度が60℃を超えると、発電量が目に見えて落ち始めます。

特に、屋根とパネルの間に空間がない場合、熱がこもり、真夏日には性能が20〜30%下がることも。

高温地域での設置では「通気性を考慮した設置方法」や「熱に強いパネル」を選ぶなど、地域に合わせた選択が求められます。

海や雪といった“自然のクセ”にも要注意

塩風と積雪は、発電の敵にもなり得る

海の近くにある家では、潮風が金属を腐食させてしまいます。
太陽光パネルのフレームや接続部分にサビが出ると、発電効率が下がるだけでなく、最悪の場合は故障にもつながります。

また、雪国では、屋根に積もった雪がパネルを覆ってしまい、1週間以上発電できないということも珍しくありません。

海沿いでは「塩害対応モデル」、雪国では「高傾斜&滑雪設計」のパネルを選ぶ必要があります。
「その土地に合ったモデルを選ぶ」。これも、失敗を防ぐ大切なポイントです。

まとめ:すべての屋根が、太陽光と相性がいいわけじゃない

太陽光発電は、設置した瞬間からお得になる…そんな甘い話ではありません。

むしろ、「どんな家に」「どんな場所に」「どう設置するか」がすべて。
それを間違えれば、パネルはただの重い板。回収できない投資になります。あなたの家が「太陽光の恩恵を受けられる屋根かどうか」――
一度、この記事のチェックポイントをもとに見直してみてください。
本当に必要なものを、正しい方法で手に入れるために。

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