屋根に、個性を乗せよう。わたしたちの暮らしに寄り添う瓦選び #column
はじめに:屋根は、見上げた先の選択肢
家を建てるとき、つい後回しにされがちなのが「屋根材」の話。
でも実は、屋根ってとても奥深い。
特に“瓦”とひとくくりにしてしまいがちな屋根の世界には、素材も質感も、思いのほかバリエーションがあります。
伝統的な粘土瓦、懐かしいセメント瓦、スタイリッシュな金属瓦。
それぞれの魅力と特性を知ることで、あなたの家にしっくりくる一枚がきっと見えてくるはずです。
この記事でわかること
- 瓦屋根の主要な種類と特徴
- それぞれのメリット・デメリット
- 耐震性や断熱性など機能面の違い
- 屋根材と構造の関係性
- どんな家にどんな瓦が合うのか
瓦の種類って、こんなにあったの?
屋根に使われる瓦は、大きく以下の3つに分類されます。
● 粘土瓦(陶器瓦・いぶし瓦)
高温で焼き上げる、伝統ある日本の瓦。
● セメント瓦
コストを抑えながら瓦らしさを演出する、懐かしさ漂う選択肢。
● 金属瓦
軽さと施工性を兼ね備えた、現代の暮らしにフィットするスマート瓦。
陶器瓦:つややかさと耐久力のバランスが魅力
釉薬(ゆうやく)で表面をコーティングした陶器瓦は、つやのある見た目が印象的。
カラーも豊富で、モダンな外観にもマッチします。
◎メリット
- 色あせにくく、美しさが長続き
- 再塗装不要でメンテナンスの手間が少ない
- 長寿命(50年超えもめずらしくない)
△デメリット
- 重量があるため、構造との相性が重要
- ズレやすく、地震対策は必須
いぶし瓦:日本建築に寄り添う、渋みのある美しさ
「いぶし焼き」で仕上げられた銀黒の瓦。
和風住宅に似合うのはもちろん、和モダンや平屋との相性も抜群です。
◎メリット
- 風格ある外観と高い耐久性
- 紫外線や風雨に強く、経年変化が味になる
- 陶器瓦同様、メンテナンスコストが低め
△デメリット
- 炭素膜が剥がれると色ムラが目立つ場合も
- 重量があるため、構造体の確認が必要
- 高価格帯に位置することが多い
セメント瓦:一時代を築いた、コスパ重視の瓦
一昔前の住宅でよく見かけたセメント瓦。
現在は生産数も減ってきましたが、今でも一部でリフォーム用として使われています。
◎メリット
- 見た目は瓦そのもので、コストは控えめ
- 遮音性や断熱性に優れている
- 耐衝撃性があり、落下物にも比較的強い
△デメリット
- 塗装仕上げなので色あせ・剥がれが起きやすい
- 約10〜15年ごとの塗り替えが必要
- 補修部材が入手困難なケースも
金属瓦:軽やかに、頼れる次世代瓦
近年、注目を集めているのが金属瓦。
素材はガルバリウム鋼板などで、見た目も施工性も軽快です。
◎メリット
- 圧倒的な軽さで、耐震性能に貢献
- サビに強く、長寿命(20〜30年の塗装寿命)
- リフォーム時の施工期間が短くて済む
△デメリット
- 金属ゆえに熱伝導率が高く、断熱材が必要
- 雨音対策も考慮が必要
- 見た目の重厚感はやや控えめ
瓦の重さと耐震性の“リアルな関係”
「瓦って重いから地震に弱いんじゃ…?」
そう思われがちですが、重い=ダメ、ではありません。
重い瓦には、しっかり支える構造体があればOK。
むしろ、瓦は耐火性や耐風性に優れ、災害時の安心感が高いのも事実です。
一方で、軽量な金属瓦は耐震性では有利なものの、防音や断熱の面で工夫が必要。
大切なのは、住まい全体とのバランス。
瓦単体で選ぶのではなく、「どんな家にしたいか?」から逆算する姿勢が求められます。

迷ったらチェック!5つの選び方ポイント
- 外観との相性
- 和風か洋風か?
- 外壁と調和するか?
- 気候や立地条件
- 地震、台風、雪の多さは?
- メンテナンスの手間感
- 定期的な塗装はできる?
- ノーメンテ希望?
- 構造の強さと瓦の重さ
- 既存の家で支えられる?
- 補強が必要?
- 予算と工事内容
- 新築?それともリフォーム?
- ランニングコストも視野に入れる?
まとめ:屋根の“顔つき”を、暮らしにあわせて選ぼう
屋根は「ただの上モノ」ではありません。
それは、日々の暮らしを静かに支える存在であり、街並みにも印象を与える大事な要素です。
粘土瓦の風格、金属瓦の軽快さ、それぞれに「ちょうどいい」は違います。
大切なのは、「うちの暮らしには、どんな屋根が似合う?」という視点。
素材の特性を知り、家の性格を見つめ直すことで、あなたらしい瓦屋根が見えてきます。
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